ボクがキミをスキな理由【短編集】




理由なんてわからない。

成宮くんへの、この気持ちが何なのかわからない。

だけど考えるよりも先に

答えを出すよりも先に

私の心はこう叫んでいた。



「同情なんかじゃない!!
私…、成宮くんのコト好きだよ!!!!??
それはそんなにイケナイコトなの??!!」



そう言い放つと。

葉月の手をバッと振り切って、成宮くんを求めて暗い廊下へと駆け出していた。

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