君を抱きしめるから~光、たずさえて~
全然反省してない。
寝そべったまま顔をこちらに向けた。
「何か文句があるのか」
と……ぼろりと、センベイが畳に落ちた……
細かいくずがぱらぱらと指から払い落とされた。
ボクはイラッときて、大またで部屋を横断する。
「掃除、してね。自分で!」
ぴしゃっとふすまを閉めて、ボクは自分の部屋へ向かう。
後ろからぺたっ、ぺたっ、という裸足の音がするので振り向いた。
「ああ、洗面所使ってたんだ?」
そこには平穏無事なのりおがいた。
水気の付いた手を所在なげにぶらぶらさせてる。