君を抱きしめるから~光、たずさえて~
「ばかだなあ、備え付けのタオル、つかっていいんだよ? なんのために毎晩ボクが漂白してると思ってるの」
現在のりおはお客さんだから、遠慮してるらしい。
それにしても……
「なんで裸足なの」
「スリッパを……」
「洗面所に忘れてきたの? ああ、ボクもよくやる。忙しいときとか。じゃあ、これ履いて」
その場で適当な履き物を探して、結局玄関まで行ってきた。
「はい、どうぞ」
そういうボクは今だって白足袋のまんまだ。
のりおはボクの姿を見て苦笑した。