君を抱きしめるから~光、たずさえて~
 



 ひとたびわかるとそういうこともあるかと思う。成長期には眠ってる間に骨がギシギシ音を立てて成長するらしい。


 しかし、出席するだけでいい『生活の諸注意と宿題』をもらうだけの日だったのに、さっそく皆勤賞を逃してしまった。


 まあ、いずれ笑い話になるのだろうけれど。



「だから、困るんだよ。先輩なんて言われると。まるで進級逃したみたいじゃないか」



「はっきりダブリ、といったらどうなの?」



「おう、気取っちゃいるが、坊ちゃんか。俺はまあ、庶民だからなんでもいいけど、タメならさ、少しくらいの冗談は受け流せよ」



「あ、あたし、先にハンコもらってくるわね。あなたたちの分も。はい、預かったわよ。不名誉だけどしょうがないわね」



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