~天に背いて~<~天に送る風~第二部>
「あなたに頭をさげられては都合が悪い。建国の徒である星巫女リリアよ」
「わかりました。次代の若者のためにも。この冥府への門を開かせてご覧に入れましょう」
「頼む」
しかし、その前に王子とアレキサンドラにはある制約が課せられた。
いわく、
『心から愛する者の言葉を信じてはならない』
ということ。
そして優しさのあまり、悲しみに自分が病にあってしまったマグヌスは、リリアと入れ替わりに彼女のベッドを暖めることとなった。