~天に背いて~<~天に送る風~第二部>


 ぽむん!

 小さな妖精は背の高い糸杉のような背の高い、いろっぽい姿に変身した。薄衣をひらつかせ、媚態を演じる。


『王子……』


 だが、彼女がシナをつくって王子がどうこう、などと調子よくは、ゆかない。


「よかった! 手が増えた。荷物ひとつ持ってくれない?」


『えーーーーー?』


 妖精は主と認めた男から荷物持ちにされて複雑だった。


『色気足んねーのか、俺……』


 落ち込んでるところへ、
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