夏の空は蒼く輝く

夏の大会


あっという間に時間は過ぎ
今は7月
来週から甲子園の予選会が
始まる

私とリョウは少し前から
部員全員分のお守りを
作っている

チクチクチク

二人して何も話さずに
縫っていると
コウくんが入ってきた

「リョウー
 誰かが呼んでるよ?」

「だれだろう・・・。」

リョウは頭を抱えながら
外に出て行った

「何作ってんの?」

「部員のみんなにお守り」

チクチクしながら
コウ君の質問に答えた

「もう疲れちゃって・・痛っ!」

「ハナちゃん?!」

縫っていた針が指に刺さり
血が出てきた

「アハハ、私不器用だから・・!!」

コウ君は血が出てる私の指を
自分の口に運んだ

まるで漫画のようなことを
されている


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