夏の空は蒼く輝く


もしかして
私が困ってたから
気を使ってくれたのかな?


「コ、コウくん!」

「んっ?」

「私ね・・・
 コウくんに
 言わなきゃいけないことが
 あるんだ。」

「なに?」

「私、このままコウくんのこと
 好きでいてもいいかな?」

「えっ・・・。」

「昨日フラレたのに
 しつこいって思うかも
 しれないけど・・・
 でも!!―」
 
「あのさー・・・」

「えっ・・・」

いつもより
声のトーンが低い

やっぱり迷惑だったかな?
そうだよね・・・

さすがに引かれちゃうよね・・・


「なんで俺なの?」

「・・・なんでって」

「ツバサだって
 十分かっこいいじゃん。
 性格だっていいし
 俺に執着しないで
 違う奴を
 好きになったほうが―」

「コウくんだから!」

私の声はさっきとは比べものに
ならないほど
大きな声だった

「コウくんだから
 好きになったの!!
 誰でもよかった
 わけじゃない!!

 コウくんといると・・・
 心が温かくなって
 すごく安心するの。」

「ハナちゃん・・・」
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