夏の空は蒼く輝く


「ありがとう。 

 それじゃあ私も。」


私はそう言って
隠し持っていた
紙袋をコウくんに
差し出した

「えっ・・・。」


「コウくんと同じ理由で
 私も交換用の買いに行ったら
 コウくんに似合いそうなのが
 あったから
 買っちゃったんだ

 まさか自分がもらえるなんて
 思ってなかったけど・・。」


私は少し下を向きながら
コウくんに渡した

「俺ももらえるなんて
 思ってなかったよ・・・

 なんかすげーな。」


「えっ?」


「同じ理由で同じ事考えて
 買ったなんて
 なんかすごくねーか?」


コウくんのその言葉に
私は何も言えなかった

その言葉自体は嬉しかった

私もこの偶然に
少し運命というものを感じた

けれどそれは結局
偶然でしかない

だって私とコウくんに
そんなつながりなんて
ありえないから
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