*隠れ姫~元男子校でsweetパニック☆~*
「ってゆーか……
カツ丼~!!カツ丼出せー」
いい加減、腹ヘッタ。
取り調べにはカツ丼っしょ?
カツ丼ないと始まらん~
「いいけど、自腹だよ?」
シナは変わらぬ笑顔で持っているペンをクルクル回している。
コイツ、ペン回しうめぇ……
………って!?
「自腹!?カツ丼って奢ってくれるんじゃねーの!?」
「まさか。
こーゆー、取り調べのカツ丼ってのは
基本、自腹だよ。」
シナは眠そうに回していたペンを置いた。
「まぢ?」
「まぢ。」
シナはめんどくさそうに欠伸をして背伸びをした。
……………。
カツ丼が自腹なのは衝撃的だが、
その前に……
「シナ、お前眠たいんだろ?
俺、よく考えたら
お前、いつも寝てるイメージしかねぇよ。」
うん。そうなのですよ。
シナは良く授業中に寝て怒られてたような……
「うーん……。
眠たいっていうか、あきた…!!」
その自己中加減にキレそうになった私を全く無視して、シナは「もう…やめよっかな。」などとほざいてる…。