勿忘草


「だっ駄目だよサボったりしちゃ!わたしの事はいいから、今からでも学校行ってきて?」


強い口調で彼に言うと、彼の動きが止まった。

そして私を驚いたように見つめる。


「…総護君?」



私が不思議そうに首を傾げると彼はハッとして、
いいんだよと目をそらしながら言う。





前もこんな反応してた。


そんな総護君の反応を疑問思いながらも、私は小さくなった。


学校を休んで私の為に病院に行くなんて。



また私のせいで彼に迷惑をかけてしまったと思い、思わず俯きながら謝った。


「ごめんなさい…」




すると彼は可笑しそうに笑いながら何謝ってんだよ?と私の頭をくしゃりと撫でる。


「どうせ今日テストだったから、シオンが居なくても行かねぇよ」



それってますます行かないといけないんじゃ…


私のそんな心配をよそに、彼は朝食を食べ終わったのか、
空になったお皿をまとめ、キッチンへ置きに行く。



「食べ終わったら着替えろよ。そろそろ迎えが来るからな」



そう言って彼は出掛ける準備をし始める。





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