“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
胸がキュンと飛び跳ねて、
わし掴みされるのを感じ、
その甘酸っぱさに耐え切れず、



「なんでもねぇよ。
つーか。
早く髪の毛乾かせ」



オレは無愛想に言ってから、



「・・・やっぱり」



考え直して立ち上がり、
遥のもとに行き、



「オレが乾かしてやるよ」



その長い髪に触れた。
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