超イケメン☆ホストクラブ
「銀河ですね、わかりました。

では、銀河がエスコートさせていただきますので、待ち合わせのご指定をお願いします」

なんだかもう逃げられないようにも感じて、仕方なく都合のいい日時を告げた。

ただ、向こうが伝えてきた最寄の駅は大きなターミナル駅で、もし変なことになりそうになっても、なんとか逃げ場も見つけられるだろうと頭の隅では思っていた。

「はい、ではご指定の通りに銀河がお迎えに上がりますので、お客様もお忘れなきよう、時間通りにお越しください。

それでは、当ホストクラブへのお越しを、心よりお待ちしております」

電話は切れたが、私はしばらく携帯をつかんだまま、軽い放心状態だった。

電話の相手に押し切られるように、お店へ行くことを決めてしまったけれど、本当にそれでよかったのかもわからなかった。
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