超イケメン☆ホストクラブ
翌日になってもベッドから出る気力はなくて、昨夜から潜り込んだままのふとんの中で、時計代わりの携帯ばかりを眺めていた。

(今、何時頃なのかな…?)

そう思いながら、何度目かの携帯をのぞいた。

表示は6時を過ぎ、待ち合わせの時間が近づいてきていて、私はようやくのろのろとベッドから這い出した。

外は、もうだいぶ暗くなっていた。

「行かなきゃ……」

暗い窓の外をぼんやりと見つめながら、自分に言い聞かせるように呟いた。

行かなきゃいけないと思っても、相変わらず頭の中を支配しているのは、(なんで行くことにしたんだろう)という、後悔の念ばかりだった。
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