超イケメン☆ホストクラブ
窓ガラスには、むくんだような自分の顔が映っていた。

「ひどい顔……」

心の内がそのまま表情に表れているようにも感じた。

(こんなんで行って、どうなるっていうんだろう……)

シャワーを浴びてもまだ、昨日からずっと引きずったままの淀んだ気もちは晴れなかった。

ぐずぐずと時間をかけて用意をして、もう一度携帯の時計を見た。

もう出なければならない時間だった。

「行かなきゃ……」

私は、さっきと同じようにわざと口に出して、玄関のドアをあけた――。
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