王龍2
「クスクスッ・・・甘いねぇ?」
サッと避けた海堂は余裕の表情を見せる
甘い?
それはこっちのセリフだな
あたしは上手く体を回転させ
海堂の背中に蹴りをくらわせた
「カハッ・・・」
息が一瞬できなくなったのか
海堂はガクッと膝をついた
それを見ながら
あたしはふと、校門の方をみた
そこには黒服を着た奴らが数名いた
もう来たのか
ずいぶん早いな
あたしからの合図を待っているのか
奴らは動かず立っていた
はいはい。呼べばいいんだろ?
あたしはポケットに
入れていたある物を取り出し
空に掲げた