エージェント
赤羽本邸に帰ると、銀と母さんが待っていた。
「ミツ、急に済まんな」
「いいよ。いつものことだし」
「光希ちゃん、おかえり」
「母さん、ただいま」
銀や母さん見ると、ここはやっぱり赤羽の地。
ここに来ると、安心感が増す。
「セーヤ、わざわざミツを迎え行かせて悪いな」
「いえいえ、光希さんのためなら!」
「今から学校やろ?車使ってええよ」
「ほんまに!?助かります!」
そうか、セーヤは学校か。
「卒業…できそう?」
「光希さん!失礼なこと言わんといてください!俺、来年は光希さんの下で働くん夢見てるんすから!」
「あー。はいはい」
「絶対ですからね!!」
わたしの下で働くより、宮前の下で働くことになるだろうなぁ。