エージェント
もちろん、それには危険をともなくリスクが高くなるわけだが…。
駒であるわたしには、うってつけなのかもしれない。
「ふぅん」
本城朔羅の情報を一通り確認し、画面を閉じる。
セーヤからの情報は組から提供される情報とは違い、彼の周りや、彼を取り巻くチームの環境などが主だった。
どちらかというと組とは関係のなさそうな事ばかりだけど、あの学校に通うのなら知っておかなければならないことではあった。
ーーかなり遠回りになるな。
彼から本城組にたどり着くには、かなり厄介なのかもしれない。
独自で別に潜入できるルートが欲しい。
東へ来て早々に頼りたくはないけれど、必要なことを簡潔にまとめ、銀にメールする。
「とりあえず、学校だよなぁ…」
セーヤからの情報を見て、さらに学校に行くことが憂鬱になってしまった。