放課後sugary time
「今まで誰も好きになったことがないからわからないけど……威千都が忘れられない」
「愛衣ちゃん……俺もだよ」
「初めて誰かに固執してる。それがわたしだけで、威千都はゲームみたいに体と心を支配して楽しんでるだけなのかもしれないって思ったら……怖い」
「お金をくれる女の人たちはそうだったかも。……でもね、愛衣ちゃんは違う」
心にせき止めていた感情が、威千都の伸ばした手に触れ途端に溢れ出した。
重なった手が威千都の雫で濡れていく。
そのままゆっくりと威千都の体が近づいてきて、
「愛衣ちゃんは自分の立場とかより俺を心配して家に入れてくれた。……ずっと愛衣ちゃんの心を独り占めしたくなったんだ」
ギュッと抱きすくめられた体は丸ごと威千都に濡らされてしまった。