放課後sugary time
怖いって言ったわたしに威千都は、
「愛衣ちゃん大好きだよ……」
耳元で囁いて、右手の小指から順番にチュッと口付けを落としていく。
左手に頬に肩に首筋に……。
沢山の時間をかけてわたしの全てに好きって言ってくれる優しさに心がどんどん満たされていく。
「愛衣ちゃんだけだよ……俺がずっと好きって思えるのは」
優しくて熱い威千都の指先の温度は、初めて触れられる強張ったわたしを丁寧に導いてくれる。
もう、わたしの中に羞恥も不安もない。
ただ、威千都の全てで満たされていく心地良いだけに支配されていった。