リンゴ飴より甘い恋
「ハァ―……」

あぁーあ。先に、
りんご飴買っておけば
宇美とはぐれなかったのかな……。

あぁ―…私の馬鹿!

ペロッ

りんご飴おいしい!


「……ン……ア……」

人の声…?
あ…!私の目の前に
だ、 誰かいる!?


カップル…だよね!
キ、キスしてるし…!

暗くて私のとこからは
よく顔が見えないけれど
すごく…カッコイイ男の人と
綺麗な女の人……。


って…!
わ、私はなにも見てません!
見てませんから…!

そう、心の中で
叫びながらその場を逃げ出した。

「ハァ…ハァ……」

びっくりしたぁ…。

たしかに人気のない暗い土手に行った私も
悪いかも知れないけど

あんなとこでキスしないでよ!

てか、私って悪いの!?
いやいや……うーん…。

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