Double Persondlity
夜月は朱里を座らせようと
少し歩いた所にある
非常階段に連れて行く。



二人が階段に並んで腰をおろすと夜月は朱里が予想もしていなかった事を言い放った。



「………朱里……お前に会うのは今日で最後だ」



「え…さ…最後って…」



「だからそうゆう事だよ」



表情が無いように
夜月は冷たい顔で話す。



「夜月くん…」



「今日で最後だ。何か俺にして欲しい事はあるか?叶えてやるから何でも言ってみろ」



「どうして……どうしてそんな事言うの?」



朱里の問いに夜月は口を閉ざす。
< 365 / 389 >

この作品をシェア

pagetop