はつ恋
「おまたせ」
僕はオレンジジュースとコーヒーをのせたトレーを、テーブルに置いた。
「あら、フリーダは?」
ターミーが僕の後方を見渡した。
「僕らに気を遣って帰っちゃったよ」
さっきのフリーダの言葉が僕のセリフに少し自信をつけさせていた。
「どうして?何を気なんか遣う必要あるの!?」
ターミーがむきになって言った。
「ターミー・・・止めよう。僕は嬉しいよ、君と二人になれて」
そう言って僕は彼女を見つめた。