満月の日
「やったなミシェ!!」




「あぁ!!やったなヴィル!!」




ヴィルヘレムとミシェルは互いの肩を抱きながら嬉しそうに微笑む。




「終わった…。」




ピードはその場に座り込み、一息つく。




そんな彼の前に手が差し伸ばされた。




ピードは顔を上げる。




そこにはリンがいた。




「リン…。」




「お疲れさん。体術を使って初めての戦いにしては、中々良い動きをしてたぜ。」




「…ありがとう。」




リンの言葉に、ピードは小さく笑って彼女の手を握った。




ハードは黙ってそれを見た後、ガンマの方を見る。




彼の前ではティラがいた。
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