満月の日
「残念だけど、それは言えない。けど、オレはティラ達の味方だ。それだけは、分かってほしい。」





「はい…。」




ガンマの答えに、ティラは少し残念そうに返事をしたが、彼から味方という言葉が出てきて内心ホッとしていた。




「さて…。そろそろ行かなくては…。」




「もう行ってしまうんですか…?」




ティラは悲しそうに言う。




ガンマは小さく笑った。




「また会えるさ。」




そこまで言うと、ガンマは城から出ていった。




その後ろ姿をいつまでも見送るティラ。




それを見ていたリンが一言。
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