満月の日
「まるでお姫様のようですね…。羨ましい…。」




他のメイド達もため息をつき、ティラはうっすらと頬を赤く染める。




「ティラ。そっちはどうだ?」




カーテン越しからリンの声が聞こえ、ティラは答えた。




「うん。着替えたよ。リンの方は?」




「ぼちぼちかな。今からそっち行くけど良いか?」




「良いよ。」




ティラの了解を聞いたと同時に、リンは豪快にカーテンを開ける。




途端にティラは驚き、口を両手で隠した。
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