月夜の散歩
自分達を見つめる視線


陽菜は気付いてはいなかったが春樹は気付いていた


仕掛けたのは春樹


ワザと陽菜との仲を見せつけ相手の反応を伺った


あの男が本気で陽菜の事を思っているなら必ずやって来るだろう


そう確信していた…


兄として可愛い妹を委ねてもいい男か見極める義務がある


反面悔しい気持ちがあったのも確かだ


何年もかかって要約兄妹らしくなりつつある自分


それに比べ短期間にすんなり受け入れられたあの男
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