月夜の散歩
「誕生日おめでとう陽菜…」


「あっ」


「忘れてたな…無理もないか…」


兄は"ふっ"と笑うと冬夜に視線を向ける


「俺からの誕生日プレゼント…ってとこかな?」


「なんで…」


「あいつと会って話したんだ色々と…やっぱ誤解みたいだぞこの間のあれは」


思い出したあたしは黙って俯いた


「まぁ後はあいつに聞けよ…お前を任せてもいいと思った男だ…幸せになれ陽菜!愛されていいんだお前は…」


兄は何時になく真剣だった
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