月夜の散歩

お前しか…

鋭い視線を俺に送り堂々とあいつは立っていた


前を通り過ぎようとした時だった


「あいつ…陽菜はどうしてますか…お兄さん」


俺はピタリと足を止めあいつに顔を向けた


「俺らの情報網なめないで下さいよ」


ニヤリと笑い俺を見つめる


「毎日のように様子を見に来てるなら解るだろ?」


ふっと笑い言い返してやった


「本題に入ります…あいつと話しさせて下さい!急に連絡が途絶えた理由が知りたいんです」


真剣な表情だった…陽菜への思いは本物だとその時感じた
< 135 / 222 >

この作品をシェア

pagetop