月夜の散歩
「陽菜がもう会いたくないと言っていると言ったら?」


「ちゃんと陽菜の口から理由を聞くまで納得出来ませんから俺」


拳を握り締めキッと俺を睨む


「…君さぁ他に女が居る?」


真剣さに負けた


「はっ…んなもんいねー陽菜だけだ!」


「何で陽菜が君を避けてるか聞いたよね?」


「ああ…」


「Kホテルに君居たよねこの間…エレベーターに乗ってたよ女性を抱えて」


「はっ?何でそれを…」


「偶々だよ俺の行き着けでねあそこは…あの日は陽菜と食事に出掛けた…そして見てしまった君の姿を…」


「そんな…あれは違う!あいつは俺の姉貴だ」


春樹はそんな事だろうと思っていた


だがこの男の陽菜への思いを確かめたかった
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