月夜の散歩
放課後あたしと涼子は文化祭の買い出しに出掛けていた


あっと言う間に夏は過ぎ気がつけばもう文化祭の時期


あれよあれよと決まってしまったうちのクラスの出し物


『メイド喫茶』


みんな「やってみたかったの~」らしい


あたしは裏方でいいって言うのに「涼子と陽菜は看板娘だからダメよ!」


と委員長に言われ渋々引き受けたものの気が進まないでいた


「なんでメイドなんて…絶対似合わないのに」


溜め息を吐いたあたしに涼子が言う


「似合うって絶対…高野さんに見せてあげたら?」


「でもあの人達が来ると大変な事になりそうじゃない?」


「あぁ…そうだよねうち女子高生だし大変かもね…ふふっ♪」


涼子は嬉しそうな顔でメイド用の生地を選んでいる
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