月夜の散歩
「………あっ」
霞がかったあたしの頭の中に"ぱっ"と浮かんだ彼の顔
「ちーくんって…千歳くん?あなた千歳くんなの?!」
あたしの言葉にとたんに表情がかわりニッコリと笑った
ああ…そうだこの笑顔には見覚えがある
八重歯を除かせてニッコリと笑ったその顔…
「思い出してくれたんだね"ひーちゃん"」
「ひーちゃんはやめて」
「昔はそんな事言わなかったのに…ひー…陽菜ちゃんは変わったね」
千歳は"はぁー"とため息を吐いた