月夜の散歩

大好きだったよ!


「はぁー…お姫様を王子様の所に帰さなくちゃね」



クスリと笑ってベッドから降りるとあたしに手を差し出す



「いこっ」



「何処へ?」



あたしがそう言い終わるとすぐ部屋のドアを叩く音がした



ドンドン─



ガチャッと開けられたらドアの向こうに現れた男が言う



「総長来ました…高野のヤローが」



「今行く」



あたしにチラリと目をやり男は下がって行った
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