校舎の屋上からIを込めて
世界の終末、嵐の中で
俺は肩に担いだPSG-1で狙いを付け、三百メートルは離れたであろう人間を狙い撃つ。

渇いた薬莢が転がり落ちる音と共に人間……いや、元ヒトであったであろう塊が地面に崩れ落ちる。その半身はほぼ原形をとどめてはいなかった。
しかし、その惨状を目の当たりにしながらも俺の心は一ミリとも揺れ動く事は無かった。
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