時空奏者
思いっきり睨みつけるハルカ。
―――もしくは爆破させるっ!
そんな技術ないからできないけど!
「困ったなぁ。主に怒られるから、爆破はやめてね」
困る観点が違う上に
ヘラヘラ笑う変な男に
ハルカは殺意を覚えた。
「…もう、いいよ」
「うん?もういいの??
あ、ハルカさん。
向こうの世界が見えてきたよ~
あと今度はちゃんと連絡入れてくださいって
リンさんにしっかり伝えて下さいね。
今日はいきなりだったから焦った焦った」
「あー、はいはい。
ていうより、リンの事知ってるんだ?」
「うん。詳しいことはまた今度。
ばいばい、ハルカさん」
「え?」
目をこらしても何も見えないのに、
【向こうの世界が見えた】
という男。
いつの間にか結構歩いていたらしいが、
目の前に広がる世界は暗闇で
あとどのくらい道があるのかもわからない。
謎の男が何かを唱えた瞬間に
ハルカに向かっていきなり光が射した。
―――眩しっ…!!
「よかったね、……さん。…に……えて」
柔らかな謎の男の声と、言葉を記憶に残して
ハルカは意識を失った