時空奏者
「ははは、怖い思いさせてごめんね。
ちょっと用事があってねぇー…」
ハルカよりずっと身長があり、
綺麗な青い目に、色素の薄い金髪。
よく見れば、顔も綺麗に整っている。
「だから、誰?」
あんな気持ち悪い思いをした後すぐに見たのは
このヘラヘラ笑っている男。
―――あぁ、イライラするっ…!!
「えー?特に名前はないけどねぇ?」
「…じゃあいい」
―――年は同じくらい…
だと思うからタメで上等!
「まあまあ、怒らないでくれるかなぁ?」
「怒ってない!!」
―――何ヘラヘラ笑ってんだコイツ!!
エレンの次にムカつく!!
「…んー、とりあえず僕は
君を送らないとぶっ壊すって
軽~く脅されてるから向こうまで送るよ」
どこか遠くを見つめる男。
「……なんか、大変そうだね」
「そうなんだよねぇ~…
昨日も、主(あるじ)には怒られたし。
その少し前には危うく解体されそうだったしなぁー」
あははと明るく笑う男。
「…解体?」
―――殺されそうだったってこと??
「あぁ、うん。僕、人間じゃないし」
「あ、そうなんだぁ~。
人間じゃないのかぁ!
……いや!?」
「そうそう。
…あれ、言ってない?」
「聞いてないよ!!
名前もなんにも聞いてないっ!!」
「え~?そうだったぁ??」
「いい加減にしないと、跡形も無いくらいに切り刻むよ?」