獣百匹☆紅一点!?
「ってェな……」
「鏡夜先輩っ、大丈夫ですか!?」
「そんなやつ心配しなくてもいい。」
「薫先輩……」
「おい。テメエ調子乗ってんじゃねぇぞ?」
「どっちが。」
「先輩っ!!!!」
シーン…
「キスのことは、もういいですから!!」
「でも…「忘れましょう!!」」
何か言おうとした薫先輩の言葉を遮った。
「大丈夫です。ありがとうございます、薫先輩」
「……未羽が、そう言うなら。」
「じゃ、帰りましょう?」
「……ん。」
「鏡夜先輩さよーならっ」
「お、おう。」
話の展開についていけてない鏡夜先輩は、戸惑いながら手を振った。
「薫先輩。助けてくれて、ありがとうございました♪」
「…っ……ん。」
薫先輩は、そう小さく返事をすると、すぐにそっぽを向いてしまった。
「……?」
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