獣百匹☆紅一点!?



「薫先輩…っ」



た、助かったぁ……



「んだよ薫。いいとこだったのによォ。」



「キョウ……なにした?」



「あ?」



「未羽に…なにした?」



そう鏡夜先輩に問いかける薫先輩は、本気で怒っていた。



「薫先輩…?」


なんで、そんなに怒ってるんですか?


「答えろよ、キョウ。」



「……キスだけど?」



「…なんでした。」




平然と言った鏡夜先輩に、薫先輩は顔を険しくさせた。

どうしよう……
もしかして、私のせい?




「そりゃ、してぇからしたに決まってんだろ?」



「…っテメェ!!」

バキィ!!



「薫先輩っ!!」



いつも無口な薫先輩が怒鳴った。


それにも驚きだけど、温厚な薫先輩が人を殴ったことが驚きだった。










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