DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
彼の行為は、だんだんとエスカレートしてきた。  

同僚の先生や友達と食事や飲みに行っていると、必ず、電話をかけてくるようになった。 


「今、どこにいるの?」


「誰と一緒なの?」


「楽しんでる?帰り、迎えに行こうか?」


「あんまり飲み過ぎちゃダメだよ。男は危険だからね」


「今日の服装、可愛いね。でも、それは僕と二人だけのときにしてね」



  …………………………


始めは、それも偶然かな?なんて気にも留めていなかったけど。


あまりに何度も偶然が重なると、さすがに不審に思う。 


……なんで、私が飲み会だってこと、知ってるの?


……なんで、私が男の人と一緒にいることまで、知ってるの? 


……なんで?なんでなの?


< 323 / 462 >

この作品をシェア

pagetop