DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
そんなある日のこと――。
国語教育の研究発表会を間近に控えた、水曜日のことだった。
その授業準備に追われ、子供たちが下校してから遅くまで学校に残って仕事をしていた。
気が付けば、すでに夜の9時を過ぎている。
「そろそろ帰りましょうか?頑張りすぎると、明日に響くから」
「そうですね。お腹も空いたし。何か食べて帰りますか?」
時間も時間なので、同じ学年を組んでいる高島先生(男性)と食事をして帰ることにした。
二人とも車ということもあり、国道添いのファミレスを選んだ。
店員に案内された席は、窓側の喫煙席。
小一時間ほどで食事を終え、店を出たときだった。