君まで2ステップ
【晴輝side】

え…なんで…寝てんだよ…。

俺が風呂から上がってリビングに戻ると、梨亜がソファーで寝てる。



「このままじゃ風邪ひくっつの。仕方ねぇな…。」


俺は梨亜を抱きかかえた。
梨亜を家まで送ろう。家までっていっても10歩くらいで着くし。


「んー…」


やべっ…ここで起きられたら、絶対怒られるっつーか殴られる!!
『どこ触ってんの』とか『何する気!?離しなさいよバカ!!』とか…
言われるに決まってる言葉が次々と浮かんでくる。
なのに、梨亜の口から出てきた言葉は全然違った。







「晴輝…ごめんね…。」

「え…?」



寝言?をポロっと口にして、そのまままた眠りに落ちた梨亜。

なんだよ…ごめんって…?

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