君まで2ステップ
梨亜の言った言葉の意味がよく分からねぇけど、とりあえず今は早く梨亜んちに運ぶのが先決だ。


俺は梨亜を抱えたまま玄関を出て、10歩先にある梨亜んちのチャイムを鳴らした。


ピンポーン…


「あら?晴輝!?風邪大丈夫なの!?今開けるわね。」

「はい。」



そう言うや否やすぐさま玄関に出てきた梨絵さん。


「うわっ!!梨亜、なんで人様んちで寝てんのよ!?重かったでしょ?
ちょっと久哉ー!!こっち来て!!」

「あ、大丈夫大丈夫。梨亜の部屋まで運びますよ。お邪魔します。」

「おぉ!!晴輝!!お前、風邪は大丈夫なのか?」

「大分マシになりました。あ、久哉さん、梨亜の部屋のドア、開けてもらっていいですか?」

「おお。」


梨亜のベッドに梨亜を下ろす。
そして布団をかぶせた。

安らかな顔で寝てる梨亜。
やっぱ疲れさせたのか?看病とか絶対普段してないだろうし…な。


「ごめんな、梨亜。でもありがとう。」


そう言って俺は梨亜の頭を撫でた。
梨亜が寝てるから、できたことだけど。

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