君まで2ステップ
「へ?」

「顔、結構赤いわよ?
梨亜も風邪ひいたの?」

「はぁ!?風邪なんかひいてないしっ!!
っていうか顔も赤くなんかないっ!!」

「ほら、鏡見てみなさいよ。」


手渡された鏡で自分の顔を確認する。
うわっ…何この顔…
いや、ひどい顔っていうよりも…


「赤い、でしょ?」


いやいや待って待って!!
これは別に今部屋が暑いから顔が赤いだけだし!!


「これは部屋が暑いからだもん!!」

「もー…昔は可愛かったのにねぇ…梨亜も。」

「昔はって何よ!!今もじゅーぶん…。」

「見た目じゃなくて、中身の話だから。
っていうか晴輝のカーディガンどうしたのよ?
晴輝を運んだときは着てたでしょ?」

「え?」

「何よその顔?あたしが気付かないとでも?」


だってぶっちゃけはるママって鈍そうだからさ…。


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