空に叫ぶ愛
「いいけど、もうすぐお昼できるばい?」
「わかった。すぐ帰って来るよ」
そう言うとおばあちゃんはニッコリ笑った。
「迷わんように気をつけるとよ?」
「うん。行って来ます」
スニーカーを履くと私は玄関を出て家の敷地を出た。
チュチュチュ…とスズメの鳴き声。
グワグワグワ…とカエルの鳴き声。
いろんな音を聞きながら私は歩く。
落ち着く…
都会よりこの田舎の方がマシ。
――『めざわりなんだけどっ』
つい今朝までいたあの場所、学校、言葉を思い出すだけで嫌気がさしてくる。
あの人達の笑い声、顔を思い出すだけで吐き気が襲う。
本当に吐き気がするんじゃなくて、気持ちが悪くなるようで……イライラする。
私が何したって言うのよ……
「あー、もう。考えるのやめよ…」
あんな人達のために私が悩んでやる必要がないんだ。
だけど…――――