…きっと恋してる
あんな状況ありえねぇよな…明の悲しみに歪む顔が頭から離れない。
「早く会いてぇよ…明」
気が付けば明の家の前まできていた。
インターホンを押す。
出てきたのはおばさんだった。
「あら淳平くん?明ちゃんまだ熱っぽくて…せっかく来てくれたのにごめんなさいね?」
「そう…ですか…良くなったら連絡するよう伝えてくれますか?」
「わかった、伝えておくね」
「…それじゃ」
帰り際、思わず見上げた明の部屋。
笑顔で手を振る君が、いてくれるような気がして…。
暫くぼうっと眺めていたが、明が顔を覗かせる事はなかった。
深いため息を吐き出して明の家を後にした。
<side 淳平> end