With ~一緒に~

「たしかに証拠はない」


航君が私に同意してくれた。


「でも」と、航君は続けた。


「証拠はないから犯人は捕まえられないが、歩美はしばらく一人にならない方がいいな」


私は嫌なことを思い出した。


「ああ、また今朝みたいな連中が寄って来るかもしれないもんな……」


片岡君は心配そうに私を見た。


すると、凛子が明るくうけあった。


「じゃあ、今日は私、歩美んちに遊びに行く。
歩美が家に入るまで、しっかりガードするからまかせて!」

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