With ~一緒に~

航君は腕組みした。


「できないことはないけど、時間がないからなあ。
どういうゲーム作りたいんだ?」


「簡単なのでいいんだ。
どうせ選挙までの2週間だけだしな。
軽く楽しめて、俺に親しみを持ってもらえるようなやつ。
俺のことを知らない1年とか3年に、俺のことを知ってもらえるような内容でさ」


「そうだなあ……」


そこまで聞いて、私はちょっと口を挟んだ。


「あー、でも片岡君、結構有名だと思うよ、特に女子には……」

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