六年一組、本紛失事件
「おいおい、お前らやる気あるのか? 面倒だからやりたくないなどと、無責任なことはよくないぞ!」

 と、高基教諭が言っても生徒は誰一人、手を上げることはなかった。

「誰か図書委員をやりたい人はいませんか?」

 再度、美紀子は呼びかけたが誰もいなかった。

「誰もいないのか? それじゃ、学級委員が選べ!」

 クラス中がざわめいた。

「子吉沢君を推薦します」

 と、美紀子はすぐに選んだ。

「ええっ? 何だよそれ!」

 子吉沢も急に言われ、かなり動揺していた。
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