月光~moon light~



いや、
それ以前にあんな光景を見たんだから。



気を失ってもおかしくない。






「・・・あたし、死ぬの?」



その言葉を口にした瞬間、


男の顔がけわしくなった。




ピクリと反応し、
あの鋭い瞳であたしを見る。




その迫力に
あたしは動けなくなった。




でも、


「・・・やっぱり」



そんな言葉を口にした男。



驚いたあたしは顔を上げた。



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