月光~moon light~



そんなあたしに、



「覚えてるんだな?」



不敵に笑う男。




その表情(かお)に腰を抜かしそうになり、
あたしは床に座り込んだ。





そして、



「覚えてるなら話は早い」



一歩一歩あたしに近づいてくる男。




「困るんだよ、無駄な証拠は残さない」




あたしの目の前に影ができ、
男がすぐ傍に来ていることを物語る。





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